四国中央市議会「会議録」(1)
「会議録」(1)は、2010年(平成22)3月定例議会〜2008年(平成20)6月定例議会の一般質問と答弁。文中の文字への色付はブログ編集者によるものです。
平成22年(2010年)3月定例議会
◆青木永六議員 日本共産党の青木永六でございます。
早速ですけれども,通告に従いまして一般質問を行います。時間の関係上,少し早口でまいるかと思いますので御容赦のほどよろしくお願いをいたします。
最初に,土居中の刑事裁判の事件についてでございます。
昨年11月25日,河村卓哉教諭は傷害と名誉毀損容疑で起訴をされました。罰金刑以上の判決が下されると教育界から追放されることになります。
このような事態の中,元校長先生など教師OB6人の呼びかけで,教え子や同級生,民主団体や地域の方々などが,傷害は冤罪,卓哉先生を守ろうと,河村卓哉先生の教職を護る会を立ち上げて,裁判所に向けての1万人嘆願署名運動が取り組まれております。1カ月余りで7,000筆に迫る署名が寄せられています。
事件の発端は,2008年1月16日,土居中学校で保健室登校をしていたA君を教頭ら幹部教師らが強引に連れ出そうとするのをかばって,I教諭と廊下でいさかいになり,巨漢のI教諭が胸などで押し込んでくるのを避けようとして,河村教諭の左手がI教諭の右ほほに当たったことであります。
この出来事を当時の土居中学校は,河村教諭の暴力行為として警察に通報し,I教諭は直後に町内の開業医の診断書をとるなどして,2日後には教育委員会に教師間の暴力行為として,河村教諭が右ひじで I 教諭の左ほほを殴打するなどの事故報告書が提出されています。そして数カ月後,I教諭が当初全治5日間だった診断書を全治3週間の診断書を添えて告訴をし,今日に至ったわけですが,治療の形跡に疑問点が多いやに聞き及んでいます。
私は,一昨年からこの事件を一貫して追及してまいりましたが,この問題が今日の大事件に発展をした直接の原因は,うそにまみれたこの事故報告書にあったと考えています。
うその第1は,右ひじで左ほほを殴打する。この問題ですが,これは今説明したとおりで,たまたま録音テープに記録されているのですけれども,本人が殴られたとも言っていないのに周囲のグループの教師たちが,今殴ったろ,殴ったんかなどと騒ぎ立てて言ったこと。
2つ目は,保健室登校をしていたA君を二,三カ月にわたり強引に連れ出すなどのいじめを続け,A君の家庭では教師たちのいじめに耐えかねて転校させる決意までしているのに,報告書には保護者からはできるだけ教室に行かせてほしいとの申し出が出ていたなどと,正反対に描いているのです。いじめを告白した生徒の,この作文が動かぬ証拠です。
うその第3は,河村教諭が普通でないとして警察に通報するのですが,この理由に管理職に相談しようと思ったがいなかったので通報したとしていますが,この現場とすぐ近くにはこのように教頭,学年主任など,まさに最高幹部が勢ぞろいをしていたのであります。これでは,当時の土居中学校には校長,教頭以上の管理職が別に存在していたことになるではありませんか。
4番目には,校長は何かの会に出かけていたと書きながら,我が共産党議員団に何の会に出かけていたのかと追及されると即答できず,何日もたった後,聞き取り学習の講師にお願いのあいさつに出かけていたなどと,苦し紛れのような返答でございました。
以上の説明で御理解いただけますように,最初から暴力教師に仕立てる意図が見え見えであったこと,事故報告書は世間に出ることはないとの前提で作成されたものでしょうが,教師たちがよくまあこれだけうそだらけの事故報告書を教育委員会に提出できたものだと思うわけであります。まさに,私は恐るべき教師集団と言わなければならないと思います。
その後,養護教諭の星田教諭が校長が現場にいたなどの事実証言を続ける中で,星田はうそを言っているなどと集団で攻撃され,民事訴訟に発展しとるのは御承知のとおりです。
名誉毀損事件は,インターネットの掲示板に土居中学校幹部教師の名誉を傷つける書き込みをしたものですが,掲示板でまじめに土居中学校の同和教育問題などを論議したところに妨害者があらわれ,土居中学校幹部教師と思われる挑発的な書き込みに刺激され応酬したものです。本人も,これは非を認めています。
以上のように,今回の事件は警察ざたになるような事件などでは決してなく,本来教育委員会で解決されなければならない問題であります。
そこでお尋ねをするのですけれども,1つ目は刑事裁判にこのように発展をした最大の責任は私は市教育委員会にあると思っていますが,そういう認識はありましょうか。
2つ目は,2008年1月16日の教師間のいさかいは,今申し上げましたように河村卓哉教諭が生徒をかばったことが原因でございます。これを認めているでしょうか。
3つ目は,1月16日直後に,保健室周辺にいた保護者,生徒,教師全員の事情聴取を速やかに行い,事実を確認し,市教育委員会の指導性を発揮しているならば今日の事態はなかった。この当たり前のことがなぜできなかったのか。事実を確認したのに,本来の指導性を発揮できなかった最大の理由は何だと考えていますか。
4つ目は,河村卓哉教諭の教職を守ってほしいとの裁判所への嘆願署名の問題ですが,先日教育委員会より各学校長に,学校内では署名はしないようにとの通達を出されていますが,この署名は政治活動でもなく教師仲間の嘆願活動ですから,憲法第19条思想及び良心の自由規定を中心に,校内での一切禁止は憲法に抵触すると考えますので,速やかな改善を求めたいと思います。どのようにお考えでございましょうか。
なお一昨日,原田泰樹議員よりインターネット上での人権問題が取り上げられましたが,権利と義務が表裏一体であるように人権問題も同様で,人の人権を守ってこそみずからの人権も守られます。ややもすると,今回の土居中学校事件のように,いじめられていた生徒やこれをかばった一教師などの弱い立場の人権はなおざりで,声の大きい者,力の強い者などの人権や権利が優先されるのでは,幾ら人権を説いても何にもなりません。問題はここにこそあるんではないでしょうか。
私はこの問題の最後に,当時の土居中学校関係者の皆さんに教師として,人間としてみずからの良心に恥じない証言を今からでも遅くはありません。勇気を出して行っていただくことを心から呼びかけたいと思うわけであります。そして,市教育界の汚点をこれ以上拡大させないためにも,河村卓哉教諭の教職を護る嘆願署名に御協力を心から訴えるものであります
◎野村勝廣教育長
青木永六議員さんの御質問にお答えしたいと思うんですが,裁判の係争中でございますので,特定の人物を指定した固有名詞は,私は裁判の進捗状況によって当人が不利益をこうむってはならんと思いますので,控えさせていただけたらと思います。
青木永六議員の御質問のうち,質問項目1の土居中刑事裁判事件について,順次お答えいたします。
まず,一昨年度に起きた土居中学校での教師間の出来事については,現在公判中の内容もございますので,詳細を申し上げることは控えさせていただきますが,公判の経緯や結果を見ながら学ぶべきところは学び,取り組むべきところは取り組んでまいりたいと思います。
次に,教員の裁判にかかわる署名活動についてでございますが,係争中のことでありますので,公教育を行っている学校内において教員が署名活動にかかわることがないよう,また教育公務員として中立性を保つことについて各校長に指導をしてまいりました。
学校の公の性質を考えれば,教員が校内において署名活動をすることは好ましくない行為であり,現職の教員が現にかかわっていることを考えますと,学校内に混乱を招くおそれがあると考えたからでございます。これは,憲法違反には当たらないものと考えます。学校という場を離れた中で,教員個人が自己の判断に基づいて署名を行うことについて何ら制限するものではございません。
現職の教員が起訴されたこのような事態に至ったことはまことに遺憾ではございますが,今後は司法の判断にゆだねる中で,教育委員会としての対応を考えてまいりたいと思いますので,御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。
◆青木永六議員 教育長から答弁のありました土居中学校の事件の問題ですが,係争中だということでほとんど踏み込んだ答弁がなかったわけですけれども,教育長からもありましたように学ぶべきものは学ぶとおっしゃっておるわけですが,その点で私の質問というのは,裁判に関係するようなところは私も意識して省いておると思うんですけれど,教育長の言う学ぶべきものを学ぶという点から見て,1つは教育委員会のこの責任をどのように考えられているのかという非常に大きい問題だと思います。
この点については,裁判とは何ら関係がないというふうに思いますので,改めてお考えをお聞かせいただきたいと思うんですけれども,あわせてこの2番目に質問をいたしました1月16日の事件の発端になっておる子供さんの問題,これは私もこれで2回目ですけども,子供さんの作文もここで読ませていただきましたし,多分教育者になろうが保護者の方からの話も聞かれておるかと思うんです。これは,本当にこの最初の問題のきっかけでございます。これを本当に認められてるかどうかって,非常に重要な問題だと思うんです。
裁判は殴った,殴らんが問題でございましたそうで。教育的な見地から見て,この問題を教育委員会がどのように認識されとるかが,非常に私は重要な問題だと思うんですけれども,できましたらぜひ御答弁をいただきたいと思うんです。
それで,署名の問題です。教育長として,また学校長としたら,相手が教師同士だという点で少しわかるような気もせんこともないんですけれども,しかしまかり間違えば教師の1人がああいう傷害の冤罪で首が飛ぶ状況が寸前にある。それで,この点について何とか裁判所にそういうことはしないようにという嘆願署名をね。もちろん学校を離れたら自由にやっていただいて結構です,当然のことなんですけれども。しかし,私はこの学校内でも休憩の時間中とか管理運営上校長の職務命令が届かない部分が当然あるわけですけれども,そこらについては自主性に任すというぐらいな御配慮があってしかるべきではないかと,ああいうふうに思っておるわけですけれども,この点改めて教育長さんのお考えをお尋ねをしたいと思うんです。
◎野村勝廣教育長 青木永六議員の御質問にお答えいたします。
この問題の責任を,議員さんがおっしゃるように私,非常に真に責任を感じております。
ただしかし,この問題において教育委員会だけがそれでは,もちろん言いわけではございません。個人には責任なかったのかという部分で,1月16日の件も含めてお答えしたいと思うんですが,私はこの問題につきましては,やっぱりどちらも正義を言い張っております。ですから,何度もいろんな面で調査をいたしましたが,言うことは言った言わない,この構図しかなかったというようなことの中で,警察権がございません。そういう中での捜査には限界がございます。そういう面で,私はそれらも含めて双方が本当に,お互いが正義を言い張ってるけれども,それは自分の正義であって,本当の正義はこのことによって子供たちがぶれているというところなんです。本当の大正義というのはそこにあるんだということの中で,お互いに自分の内を見詰めてこうすればよかったんじゃないか,ああすればこういうことが起こらんかったんじゃないかと,そこを見詰めというようなことで,和解のことについて双方に公平に話していったわけでございます。
しかし,残念ながらこういう結果に至ったんでございますが,私が思いますのは,本当に対極的に大正義,そこに立って教職員としての品格のもとに問題を解決してほしかった,そのように思います。
中国の古書の六方礼経だとか易学の中庸の中に人間の歩む道というのもありますが,日本の中村天空さんがこんなことを言っております。災いは内からわくことを知らずして,東に西に原因を求めるのは愚かであると。本当に自分の内を見詰めることが大事であって,外に頼るのは間違いである。何となるか。すべて自分は責任ないと思っているけれども,まいた種は確実にそのとおりの花を咲かせる。私はまさに至言だと思います。これによって,双方が同じように家族を巻き込んだ被害者となっている。本当にこれでよかったんだとか,教師としての品格ある解決の方法なのかというようなことを,ここに至ったことは非常に残念に考えております。
それから,学校での署名につきまして,私が考えますのは,また混乱を起こしてはならんということです。現に,訴訟しとる人間が,告発しとる人間がおるという現場の中で,そういうことが回っている,またじゃあどういう状態になろうかといろんなことを懸念した場合に,教育的な配慮のもとに私の判断は決して間違ってないと思っておりますので,御了解をいただけたらと思います。
◆青木永六議員 何分残っとるんでしょうか。1分ですか。
教育長さん,なかなかしんどい話ですけども,私はやっぱりよくよく考えてこの問題,当時の教育委員会,教育長先頭にして動きがとりにくかったというのは,先ほど御紹介しました事故報告書にあると。言うても,学校長名でああいう報告書が出されたんです。なかなか厳しい。校長のみならず,教頭,学年主任とか幹部の皆さんですよ。卓哉さん,これは確かに不十分なところもございましたが,一教師です。一生徒です。しかし,相手は校長,教頭,学年主任,それこそもう幹部の皆さんでしょう。客観的問題において,大問題がそこにも(質問時間終了の合図)あるわけです。その点を要望としてぜひお考えいただきたい。
平成21年(2009年) 3月定例会 (3月11日)
◆ 青木永六議員
2番目の質問は,改めて土居中問題についてです。
1つ目は,現職教師の提訴にまでとうとう発展をした原因についてでございますけれども,私は理由の一つは,教員歴23年のうち19年土居中に勤務している教頭を先頭に,通算14年勤務が1名,連続7年勤務3名というように,土居中での生徒や教師のいじめ,パワーハラスメント行為を繰り返した6名の幹部教師集団への異常な人事配置です。
もう1つは,教師たちのいじめで進学目前で転校に追い込まれた生徒,いねいね病気のやつは,病気の先生が歩きよったら生徒が怖がるからうろうろするな,などの明らかな人格否定,あげくには暴力行為のでっち上げと。しかも,私の調査では,被害者は1人や2人ではない。学校教育のまさに現場でこのようなことがまかり通ってきた。しかもこれらの被害者が救済されずに,非難されるべき教師集団への明確な処分もなく,しかもネット上の書き込みが人権問題として扱われ,いわゆる警察ざたになっています。これらは四国中央市の教育行政史の将来にわたる汚点であると言わなければなりません。今からでも遅くはありません。教育者としての良心からの発言を心からお願いしたいと思っています。
これらが今日の現職教師がこのままでは事実と真実がすりかえられるおそれがあるとして,やむにやまれず提訴に踏み切らざるを得なかった原因と考えますが,現在の教育委員会の認識はどうでございましょうか。
2つ目は,現時点での学校正常化をどう進めるのかという問題です。正常化には,今指摘をした点の抜本的解決が何としても求められています。
私は青年時代に日教組の全国大会に参加した経験があります。出席した分科会は,不登校や落ちこぼれの生徒をどうするのか,一人の子供を立ち直らせるために必死に取り組んだ実践を持ち寄り,まさにけんけんがくがくの議論が繰り返されていました。一人の生徒のためにこんなに多くの先生たちが真剣な議論をしている姿を見て,世の中にこんな先生の集団があったのかと目からうろこが落ちる思いであったことを今も忘れることができません。
このような教育の原点を真剣に追求でき,見せかけでなく,子供たちの信頼をかち取ることのできる学校づくりのために何が必要だと考えておられるのかお伺いしたいと思います。
3つ目は,一方的な同和教育の押しつけ,運動団体などからの教育の中立を守る点がどう実践されているのかという問題です。
私は土居中の同和教育を,大人社会のどろどろとした解放運動に学校教育が巻き込まれるという指摘をしてまいりました。
総合も道徳も同和一色,そして同和教育は完全な暗記科目だなどと子供たちから指摘される授業内容,遠足も文化祭もない学校,運動団体の役員が頻繁に出入りする学校,明らかに異常だと言わなければなりません。この間にどのように改善されているのかお尋ねしたいと思います。
◎野村勝廣教育長 私のほうから,青木議員の御質問のうち質問項目2の改めて土居中問題についてのうち,(1),現職教師の提訴まで発展した原因についてお答えいたします。
まず,訴状には,昨年1月16日以降の土居中学校での原告と被告との状況が詳細に上げられており,裁判によって明らかにされていく内容もございますので,この場での答弁は控えさせていただきたいと思います。
また,議員御指摘の3点につきましては,昨年度より同じ内容の質問をお受けいたしておりますが,現在においても教育委員会としての認識に変わりはございません。
ただ,言えますことは,お互いにうちを見詰め,生徒のことを中心の軸に据えて考えることによって,もう少し違った解決の方法があったのではないかと考えております。
次に,(2)現時点での学校正常化をどう進めるかについてでございますが,土居中学校におきましては,特に3学期を重要なときととらえ,今までの教育活動についての成果と課題から改善策を明らかにするなどして落ちついた学校運営がなされております。
また,日常生活に変化のある生徒に対して具体的に対応し,小さな変化を見逃さず,情報交換,共通実践する中で,開かれたぬくもりのある指導がなされていることを学校訪問においても確認しております。どの先生方も本当によくやってくれていると実感いたしております。
次に,(3)一方的な同和教育の押しつけ,運動団体などからの教育の中立を守る点がどう実践されているかについてでございますが,2月に人権・同和教育研究授業,3月には人権集会が実施されましたが,生徒同士の自由な意見交換がされ,生徒が心のうちを本音で語り合い,お互いに学び合い,高め合う姿が見えました。
また,研究授業等で感じましたことは,2年生や3年生において今までの学びの積み上げが十分に生きているということを実感いたしました。
人権・同和教育の推進におきましては,私が教育長に就任して8カ月になりますが,その間従来言われておりましたような運動団体からの圧力というものは一切ございませんでしたし,差別の現実に学ぶという原点における協力関係におきましては,地域の方々の願いを教室につないでいくという意味において地域との連携は欠かせないものでございます。
今後におきましても,学校教育における教育活動を政治運動や社会運動と明確に区別して,学校は公教育を担うものとして主体性を持って人権・同和教育に取り組み,教育の中立性を確保していかなければならないことをそれぞれの実践の中で確認してまいりたいと存じますので,御理解賜りますようお願い申し上げます。
◆青木永六議員
それから,土居中の問題につきましては今までも, るる教育長言われるように,質問をしてまいりました。先ほどの野村教育長の答弁では,全体を通じて非常によくなっているとのお話がございました。教育長がそう言われるのであれば,そういう方向に向いていっとるんだろうというふうに私も思いますけれども,そこで教育長にぜひお答えをいただきたいんですけども,やっぱり教育長,組織は人なりということで昔から言われます。この点で正常化に向けて大きく踏み出していくという期待をしていいのかどうか,この点だけ質問させていただきたいと思います。
◎野村勝廣教育長 青木議員の質問に答えます。
私が思っておりますのは,本当に子供を中心に据えるという1点で,土居中の子供たちが誇りを持って卒業できる。自分の学校が誇りに思えると,そういう学校をつくる上での教師集団づくりをやっていく。そういう面で絶対に自信を持ってそういう学校にしていくというような信念でやってまいりますので,土居中の先生や子供たちに会われましたら,様子を見ていただいて,そういう面でいいところなんかも褒めていただいて励ましていただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
平成20年(2008年)12月定例会(12月12日)
◆青木永六議員 日本共産党の青木永六でございます。
通告に従い質問に入らせていただきます。
1番目は,土居中学校の問題についてです。中でも,1つ目は,幹部教師集団による教師と子供へのいじめ,パワーハラスメント行為の認定などについてであります。
さきの9月議会では,力づくで幹部教師集団が保健室から子供たちを追い出すなどのいじめを受け,高校入試を目前にして転校を余儀なくされた子供からの作文や長期に深刻な教師と子供へのいじめやパワーハラスメント行為を子供の側から内部告発をした法務局への手紙,さらに長期にわたりいじめやパワーハラスメント行為を受け続けたあげく,暴力行為のでっち上げで警察導入事件にまで発展させられたA教諭のパワーハラスメントからの救済のお願いなどを御紹介し,見解を求めてまいりました。
答弁は,「パワーハラスメントは調査継続中,子供へのいじめは生徒や保護者の声を聞き検証をする」というものでした。
私が強く感じますのは,加害者である幹部教師の責任をあいまいにしていることが土居中問題の解決を長引かす大きな原因の一つになっているということであります。
セクハラに比べ世論が甘いとはいうものの,幹部教師が生徒や部下の教師に行ったこのようないじめやパワーハラスメントに目をつぶることは許されません。教育委員会の威信をかけてでもけじめをつける必要があります。改めてこれらいじめとパワーハラスメントの認定,幹部教師への処分についての見解を問うものであります。
2つ目は,保健室のあり方と教育的効果についてです。
文部科学省も,保健室は子供の心のサインを早期に発見できる場で,役割はますます重要と指摘しておりますように,格差とストレス社会の中で,学校では保健室が子供の健康にとってますます重要になっています。
しかし,土居中では休み時間や授業時には教師の許可がないと保健室に行かせない,放課後は利用をしない,生徒指導主事や学年主任が随時保健室の利用状態を監視する,こういった全く逆の方針が出され,子供を保健室から遠ざけています。
9月議会で,保健室が「逃げ場にならないように,また生徒によっては不登校等への対応ができるように,養護教諭を中心に運営に工夫がなされるよう指導,改善をするための話し合いを進めている」,このように答弁をしています。約3カ月経過をしましたが,養護教諭を中心にどのような改善が進んでいるのでしょうか。
また,子供の逃げ場にならないようにという点ですけれども,子供の心の判断はどこでだれが行うのでございましょうか。
12月に入って保健室に県教育委員会東予教育事務所より2名の指導主事が支援名目で入っています。確認しますと,保健室の責任者である養護教諭に何の相談もなく,校長が東予教育事務所に保健室に生徒がたくさん来て保健室が機能せず困っているといって支援要請をしたとのことであります。答弁にある養護教諭を中心に運営改善のための話し合い,これはどうなったのでしょうか。校長が教育委員会の指導を無視したのでしょうか。
また,今の土居中の生徒が顔を見たこともない指導主事に心を開くでしょうか。これでは教育的効果どころか,子供が安心して入れない保健室になってしまうのではと危惧しています。
東予教育事務所からは管理主事も含め支援者は3名です。保健室の支援という以上,養護教諭の配置なら一定理解もできますが,私には最近の校長の不祥事もあり,保健室の養護教諭を中心に教師と生徒を含む学校全体の直接管理に乗り出したという気がしてなりませんけれども,いかがでございましょうか。
3つ目は,校長の暴力行為についてです。
11月18日付愛媛新聞報道などテレビ,新聞で,校長のけった机が女生徒の足に当たりけがをさせたとして大きく報道をされました。この事件,直接的には夜生徒4人が近くの小学校で話し込んでいたのを教師が土居中に連れ戻し,相談室で指導をしていたとき,校長が何をしよったんぞなどと言いながらけ飛ばした机が足に当たったという事件です。
私の調査によりますと,この事件で子供から被害届が出されました原因には,土居中の保健室にできるだけ子供たちを近づけないとの方針がございます。11月6日には保健室に7人の生徒がいて,養護教諭が外に出るので校長に子供たちを頼んだところ,校長は保健室を閉めてくれと頼まれたなどと言って子供たちに教室に行くよう指示しますが,もとより教室に行けない子供たちですから,学校から出ていけというのも同じです。子供たちが,帰らされるのなら給食を食べて帰りたいと頼んだのに,「給食やか食べんでよい,帰れ」と言って帰らせたことに保護者も怒って,子供と詰問をしたところ,校長は言ってないと,このような主張をするので,校長先生がうそを言うといって怒り,このうちの一人がけがをさせた謝罪も遅かったとして訴えに及んだものであります。
学校とは,子供を守り,教育をするところであり,どちらの事件も教育者として不適格だと思います。教育委員会の言う「きちんと指導をしたいとの強い思いから行き過ぎがあったと思う」,これは余りにも校長,同僚をかばい,思いやる言葉で,教育者として本来どうあるべきか,これが欠けていると思います。
これらの事件の底流にも,私たちが問題にしている幹部教師集団の子供や教師のいじめ,パワーハラスメントの体質があることを指摘しなければなりません。民主的な学校経営,自治能力の喪失状態とも言うべき状況であり,市教育委員会として相当な決断を迫られていると考えますが,どうお考えでしょうか。
◎野村勝廣教育長 青木永六議員の御質問のうち,土居中学校問題についてお答えいたします。
教育委員会といたしましては,以前にも申し上げましたように,この問題を重要な問題として受けとめ,教育的見地に立った解決策が必要であると考えて対応してまいりました。
まず,御質問の教師と子供へのいじめ,パワーハラスメント行為の認定についてでございますが,現在の教師間においては,学校内での信頼関係の醸成が一番重要であり,お互いが歩み寄る姿勢を持ち,理解し合うことが大切であると考えます。そのためには,話し合うことが必要ですので,関係職員同士の連絡疎通が十分行われるよう,改善が必要な部分についてはそれぞれに指導をしたり,またその場を設定してまいりました。
また,生徒の訴えにつきましては,委員会も何人かの保護者から聞くことがございました。学校も保護者との話し合いの場を通して,真摯に改善するところは改善し,全体の生徒がどうなのかという部分と個々の生徒の思いや願いに寄り添うという部分を大切に取り組んでおります。
また,生徒のことを思い,生徒のために必死で取り組んでいる先生が何人もいることも御理解いただきたいと思います。
次に,保健室利用のあり方と教育的効果についてでございますが,現在の土居中学校の保健室が本来の保健室の機能を果たせる状況にあるのかどうか心配される面がございます。これは保護者の声として上がっていることでもございますし,保健室管理者である養護教諭からも確認をしているところでございます。
また,保健室へ行きたくても,体調が悪いのになかなか入れないと,入りにくいという子供の声もございました。
そのような状況を改善し,学校全体の支援をするために,学校長の要請もあり,現在県教育委員会,市教育委員会から毎日4名が土居中学校へ参っておりますが,今できる最大の方策でなかろうかと考えておりますので,御理解いただきたいと思います。
多少目に見える効果として出てきておりますのは,保健室から教室へ行けなかった子供たちの中に,給食の時間に給食を食べに上がれる子供も出てきた,また指導主事等とは口もきけなかった子が,心を開いて将来の進路について相談してくれたというような報告も上がってきておりますので,少しずつではございますが,改善の兆しが見えているように思います。
次に,校長の暴力行為についてでございますが,子供の姿を見たときに,校長として子供のために指導は指導として必要だという強い教育上の思いがあったわけでございますが,行為としては行き過ぎたところがあったと思いますし,市教育委員会においても,この言動においては厳しく叱責をいたしました。校長自身もこの点につきましては深く反省しております。
また,給食も食べさせずに帰したということにつきましては,校長が保健室にいた生徒数名に対して出なさいと指示し,その帰る場所は教室へという意味であったとの認識を得ております。
しかし,保健室にしか登校できない生徒を保健室から出し,その後のケアがなかったことは,結局生徒は教室にも行けず,帰るしか方法がなかったわけであり,帰れと同じ指示に受け取られても仕方がない部分がございます。学校全体の指導体制として反省すべき点が見えた事象でもございました。この件もありまして,先ほど申し上げました保健室体制をとっているわけでございます。
教職員は,教育が何にも増して児童生徒やその保護者,さらには市民全体の信頼を基盤として成り立つものであることを自覚し,みずからの行動が児童生徒に与える影響の大きさと職責を認識し,その信頼を裏切ることのないよう努めなければなりません。
特に今回の一連のことにおいては,教職員一人一人が感情に流されることなく,子供のために教育があるという軸をしっかりと持つことが重要であると考えます。
教育委員会といたしましても,現実を直視し,最大限の努力をしておりますので,御理解と御協力をいただきますようお願い申し上げます。
◆青木永六議員 何点か再質問いたします。
土居中の問題ですけれども,これは当然教育委員会と私たちの考え方というのは違う部分があろうかと思うのですが,パワーハラスメント問題についてです。一般論としてこのパワーハラスメントの行為について,どういう場合がパワーハラスメント行為かという,どういう認識を持たれておるかということとパワーハラスメントが教員の処分の対象になるのかならないのか,この点をお尋ねをしたいと思います。
◎野村勝廣教育長 パワーハラスメントの定義でございますが,一方的に相手に精神的苦痛を与えるというようないじめとよく似たものだろうと思いますが,その件につきまして土居中でもいろいろ言われてきたわけなんですけれども,いろんな立場の中で言い争いがあって,それに対してそういう言葉が出たというようなことは聞いております。ただ一面的に投げかけた言葉だというようには認識しておりません。職務上の問題だとか,いろんな面で食い違いがあった中でそういう感情の投げ合いというんですか,そういうものがあったというようなことは聞いております。
◆青木永六議員 時間も少ないと思うんですけれども,教育長,パワーハラスメントだということになったら,処分の対象になるかどうかだけお尋ねします。
◎野村勝廣教育長 その件については,処分というのはどういう処分になるかはわかりません。教育委員会としてとらえておりますのは,言った言わないと,いろんな面で本当に立証のしにくいものでございました。A教諭からも聞きましたし,それから教師側からも聞きましたし,こういう状況の中で,こういうことを言ったというもので,一方的なものというようなものの立証はなかなかしにくかったというようなところでございます。
処分の対象になるかどうかということにつきましては,その段階でどうこうとは申し上げられないんですが,一般的にパワーハラスメントというのは,一方的に相手を攻撃して,いじめとよく似た構図ですから,恐らくそういうことがあれば処分の対象にはなり得るんじゃなかろうかなと,そのように思います。
平成20年(2008年) 9月定例会 (9月9日)
◆青木永六議員 時間の関係で早口でまいりますので,その点もひとつ御了解をよろしくお願いいたします。
質問に先立ちまして,新任の野村教育長には,今真剣に土居中問題に取り組んでいただいていますことを評価をしながら質問に入ります。
この間,土居中幹部教師集団に対し虚偽の主張をやめるよう求めてまいりましたが,一層エスカレートをする中,また校長がC教諭に改めて被害届を出させるなどの事態もあり,改めて質問をいたします。
質問の前に2つの重要な問題を御紹介いたします。1つは,去る8月21日夜,ユーホールでの怪しげな集会についてです。主催者不明,案内文書もなく,同和教育のことなどといって口コミで土居町内の保育所,幼稚園,小学校,中学校の全教師が案内をされています。参加者総数約150名,7割ほどが先生で,他は人権対策協議会の関係者などであるとのことであります。
集会では,土居中幹部教師集団などから,A教諭はうつなどではなく精神病だ,A教諭が暴れた,被害者は幹部教師集団だとか,教師をやめさせろなどの悪罵を浴びせ,参加をしていた女性教師らから恐ろしかった,これまでの同和教育は何だったのかなどの声が発せられています。
主催者不明,教育委員会も知らぬ間に,町内勤務の教師全員集合の号令をかける。逆に集められる側は,同和教育と言われると過敏な反応で招集に応じる。こういう異常さが土居町には存在していることを示しています。私は,ここに土居中の病巣の原因があるように思えてなりません。
紹介する2つ目は,土居中の生徒が法務局へ出した訴えの手紙です。これですけれども,一部省略をして紹介をいたします。
──────(議事録空白)─────
これが訴えの手紙です。このような訴えが何人もの生徒や保護者から法務局に出されているようです。生徒の訴えにあるように,今土居中では教師や生徒へのいじめ,同和教育の一方的な押しつけが子供たちの心を深く傷つけています。子供たちの心からの叫びに,県教育委員会や市教育委員会,そして市や議会など大人社会の関係機関が正面から取り組めないとするならば,子供たちをさらに深く傷つけ,取り返しのつかない事態になりかねないことを危惧するものであります。
質問に入ります。
1つは,1月16日の警察導入事件事故報告書についてです。
この事件は,教頭を含む幹部教師集団が1カ月以上いじめを繰り返し,一時は学校へも行けなくなっていたB君が,土居中に見切りをつけ,翌日1月17日には他の中学に転校する前日でした。教室に行けなくなっているB君を,保健室から強引に連れ出し教室へ行かせ続けたのです。1月16日は転校の前日であり,何とか学校へ行き,保健室にいたところへA教諭が入ってきたので,教頭らからのいじめやあす転校することを打ち明けるのです。
そこにいじめの側の教師が入ってきて,B君を強引に連れ出そうとし,B君をかばうA教諭との間に起こったトラブルで,決して教師間の暴力行為などではございません。
ここで,B君が──書いた作文の一部を御紹介をいたします。
「──他の部屋に登校していたのですが,そのとき教頭や学年主任や同和教育の先生など,強制的に教室へ連れていこうとします。そっとしていてほしいのにいじめられるのは嫌です。そこでそっとできなくなれば,残るところは自分の部屋しかありません。
数日学校へ行きませんでした。行きたくなかったからです。教頭などにいじめられるからです。そして,ある先生たちが保健室でもいいからおいでと言ってくれ始めました。そして,昼から学校へ登校しようとすると,学年主任が学校に行かず家におれと言ってきました。学校へ行く気だったのに,その翌日嫌々で保健室に登校しました。すると,学年主任が教室に行けと強制的に連れていかされかけました。学校が嫌なのに,やっとの思いで学校に登校したのに,またこれかと思いました。粘って何とか保健室にいられるようになりました。すると,後日教頭が来て,学年主任が連れていこうとします。これが1カ月ほど続きました。日に日にエスカレートをしていきました。もう土居中におりたくない,土居中の先生の半分ほどが嫌いになりました。自分を助けてくれる先生もいます。担任や保健の先生,数学の先生などです。
本当にかちんときたのは,最近の出来事です。ある金曜日に風邪を引きかけて体がしんどくて背中がぞくぞくするくらいだったので保健室で休ませてもらっていました。ちょうど次の日が入試の日だったからです。すると,どこから情報を聞きつけたか,教頭と進路関係の先生が来て,また強制的に連れていこうとしました。」
以下しばらく省略をいたしまして,「そのとき本当に親を連れて教育委員会へ教頭,学年主任たちを訴えようと思いました。この人たちのせいで人生が台なしになってしまうかと思うと本当に腹が立ちます。」
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皆さんの理解を深めていただくためにあえて紹介をいたしました。
また,A教諭は毎回の授業をみずからチェックをするためや生徒たちの発言を聞き漏らさないためにボイスレコーダーを所持していました。1月16日のやりとりも当然記録されています。場合によっては聞いていただきたいと思いますが,私の発言はこれらを完全にチェックした上での発言でありますので,お含みをいただきたいと思います。
報告書の数点の虚偽記載についてです。これが土居中より提出された1月16日の虚偽記載の報告書です。少し紹介をいたしますと,激高していたA教諭を落ちつかせ,相談室に案内しようとしていたC教諭に対してA教諭が右ひじでC教諭の左ほほを殴打するとし,他の教諭は殴ったときの音が聞こえたなどとも主張をしています。B君の保健室からの連れ出しを阻止するA教諭に対して,体格にまさるC教諭が体をこすりつけながら押し込んでくるのを抵抗していたとき,たまたまひじがほほに当たったのであります。音がしたなどとは論外であり,ボイスレコーダーに何の音もないのは当然です。
また,B君の連れ出しを合理化するために,保護者からはできるだけ教室に行かせてほしいと申し出が出ていたなどととんでもない作り話を書いています。子供への学校の指導に問題ありと学校に抗議に出向いた保護者が,なぜ保健室から子供を教室へ連れていってくれと頼むでしょうか。このようなうそは,まさかこの事故報告書が世に出るとは考えていなかったから作成できたのでしょう。私は,この保護者から直接怒りの訴えを聞いています。いつでもお連れもいたします。
また,現場にいた養護教諭は,もみ合いの現場で校長と目が合ったといたことを証言しています。報告書には,校長が会に出席していたかのように記載をし,何の会の出席か,この追及に,生徒の聞き取り学習の講師を依頼している人にお願いのあいさつに出かけていたと,このように会ではなかったことを認めていますが,講師名は個人情報なので言えないとしています。
また,最近は教頭もいなかったかのようになっているようです。ほかにも警察通報のいきさつなど,事故報告書は私たち素人の検証にも到底耐えられない虚偽文書であると言わざるを得ません。このような虚偽報告書を提出され,解明は警察にしてもらう以外にない,これでは学校や教師を指導する教育委員会として余りにもふがいないし,無責任ではないでしょうか。土居中側に再提出させる考えはありませんか。
次に,A教諭へのパワーハラスメントの行為についてであります。
2006年の自殺対策基本法で,メンタルヘルスケアは国と地方公共団体の責務とされ,2007年2月厚生労働大臣の自殺予防に向けての提言で,1つ目に職場復帰する際は再発予防が行われ,円滑な職場適応のための配慮が必要である。2つ目に,管理監督者は心の健康づくりについての正しい知識と本人に対する正しい対処方法を身につけることが必要であるとされています。土居中や教育委員会の対応は,私は著しく欠けていたと言わざるを得ません。
そこで,A教諭が転勤してからの2007年4月から7月の間の土居中幹部教師のパワーハラスメントについて,このようにA教諭がまとめた「救済のお願い」これを教育委員会に提出しています。どのように対応をされたのか,そしてこれはパワーハラスメント行為に該当しないと判断をされたのかどうか。
また,2つ目は,職場の地位や力関係を利用し,人格を踏みにじるパワーハラスメントの存在を違法行為と認定した7月1日の松山地裁判決から見て,かなり違法性が高いと言わざるを得ません。御見解をお聞かせください。
子供へのいじめについてです。
さきの生徒たちの手紙や作文などから,幹部教師集団の異常ないじめは明らかですが,教育委員会として認めていただけますか。
また,少なくない子供たちが教師集団を恐れています。ブログの書き込みは信用できないなどと言って済ませる問題ではありません。子供も保護者も声を上げたいが,内申書やいじめが怖い,力の弱い立場にある者の心からの叫びです。教育者なら子供のこのような叫びにこたえるのは当然ではないでしょうか。いじめの実態について調査するお考えがあるのかどうかお尋ねをいたします。
同和教育の押しつけの問題です。
ある識者は,20年前には全国で土居町のような解放教育が学校の混乱を引き起こしていたが,同和対策特別措置法の終結に伴い打ち出された1つは,人権教育・啓発は国民の一人一人の心のあり方に密接にかかわる問題であることから,その自主性を尊重し,押しつけにならないよう十分留意する必要がある。2つ,学校教育と政治運動や社会運動の関係を明確に区別すること。運動団体の活動そのものも教育・啓発であるということがないように十分留意をしなければならない。
これが出された後,全国で人権教育が一気に正常化をされると,こういう地域がふえる一方で,土居町のような地域もあると指摘しています。
ある保護者は,「土居中の同和教育は教育でなく,解放運動だ」といい文化祭や遠足もなく,総合も道徳も同和教育一色に子供たちの悲鳴が聞こえます。
2点目は,研究会発表校となると学校の研修は同和教育一色になります。肝心の教科指導や生活指導がおろそかになり,じっくりと子供たちにかかわる時間もとれません。原稿の一字一句の校正に多くの研修時間が費やされるし,当日運動団体などからの想定される厳しい質問にも対応を準備し,繰り返し繰り返し研修が行われます。夏の研究会だけでも現場の教師でなければ理解しがたい想像を超える労力が必要で,終了後はこれで1年が終わったかのような無力感に襲われます。結局子供たちが犠牲になっているんですとの教師の悲鳴も聞こえてまいります。
これらに対する教育委員会としての認識や改善の方向,また実態調査に対する見解を求めます。
保健室の問題についてです。
今高校も含めて保健室登校がふえています。文部科学省の調査によると,学年別では小中高を通じて男女とも中学3年が最も多く,1,000人当たり男子が4.6人,女子が12.9人となっています。文部科学省は,急病やけがの対応だけでなく,子供の心の健康も支えるという点で保健室の役割はますます重要になっていると,このように指摘をし,養護教員の複数配置など保健室の体制充実を求めています。
このようなとき,ある保護者から送られてきた資料では,土居中では授業時や休み時間は教師の許可がないと保健室に行かせない,放課後は利用しない,部活動で体調が悪くなったりけがをした場合は,まず部活の先生に連絡をし,不在の場合は職員室に連絡してから利用する。生徒指導主事や学年主任が随時保健室の利用状態を監視する。また,ことしの夏はクーラーを使用させないなどと,明らかに子供を保健室や養護教諭から遠ざけようとしています。これは文部科学省の方針に逆行しております。子供の人権問題と養護教諭へのいじめとなる問題ではないでしょうか,お尋ねをいたします。
勤務年数などの問題です。
教頭の教員歴23年のうち,土居中の勤務が19年,これは異常でないでしょうか。他に事件関連教師で通算14年の勤務が1名,連続7年勤務3名,このような人事配置は不適切だと考えますが,どうでございましょうか。
ネットの書き込みへの市と教育委員会の告訴についてです。
ネット上の教師や子供,保護者の差別やいじめなどの心からの叫びには真実はわからないとしながら,教頭など幹部教師集団などへの非難中傷には人権問題として講師まで雇って講演会を行い,告訴までする。これも普通人の感覚では異常なのです。この異常を異常と思わないところに私は問題があると思いますが,告訴を取り下げる考えはございませんでしょうか。
運動団体などから独立をし,教育の中立を守る点についてであります。
一運動団体にすぎない人権対策協議会の定期大会に市内の全校長が参加させられ,あたかも教育界に君臨するごとく教育行政にも言及をする。この実態が現在の四国中央市の差別の現実に学ぶという姿になっています。
大人社会のどろどろした解放運動に,成長期にある子供たちの教育現場が巻き込まれている,これが土居中の同和教育の実態です。真に運動団体からの独立,教育の中立をつくり上げなければならないと思います。見解を伺いたいと思います。
この質問の最後に,子供が傷つくからといって教師たちの悪行にふたをする式の主張も耳にします。しかし,さきに紹介したように,子供たちの多くは知っているんです。真実を知った大人の行動で子供たちの訴えにこたえ,子供たちが安心して学べる土居中にしていこうではありませんか。
◎野村勝廣教育長 青木永六議員の質問項目1の土居中学校にかかわる問題についてお答えをいたします。
まず,1月16日の件でございますが,事故報告書は公文書として学校から市教育委員会への報告として上げられているものでございますし,教育委員会も当日学校へ出向き事実確認をしております。
しかし,事故当日の様子については,周辺にいた教諭の中に見解の違いがありますので,後は警察当局に任せて解明に当たることもあると考えています。
次に,A教諭へのパワーハラスメント行為についてでございますが,昨年度A教諭から教育委員会に勤務の状況等について何度か相談があったようですし,「救済のお願い」というつづりも読ませていただきました。
主治医からの病気休暇を時間単位で取得しながらスモールステップで回復を図る必要があるという診断に基づいた勤務の中で,時には管理職より厳正な服務についての指導があったり,関係職員との連絡,疎通が十分できなかったりという状況の中で,いろいろな対立的なトラブルがあったようでございます。
教育委員会といたしましては,A教諭の異動に責任を持ち,土居中学校と両者へのケアや対応が十分でなかったことを深く反省しております。なお,この件につきましては,鋭意取り組んでおります。
また,現代はA教諭のような心的疾患を持つ教師がいつ生まれるかわからないときでございます。教職員の職場におけるメンタルヘルスケアは,最重要課題の一つとして考えてもおります。
次に,子供へのいじめ,同和教育の押しつけについての子供からの訴えでございますが,近年は児童生徒の人権を守るために,本人が相談や訴えをする場や機会が多くあります。その場合には教育委員会や学校にも連絡があり,共同して問題の解決に当たりますが,今回の内容につきましては,他の機関からの確認はしておりません。
しかし,どの子供も悩みや訴えを表出できるわけではございませんし,実際に一部の保護者からの相談もありました。今後,生徒や保護者へのアンケートや教育相談等を有効に活用するなどして一人一人の声に耳を傾け,改善を図る必要がある事象には真摯に向き合うよう指導してまいりたいと思います。
次に,同和教育の押しつけについてでございますが,平成18年度全国人権・同和教育研究大会が愛媛県で開催されました際に,その関連事業として,前日に土居中学校で研究会が行われ,全学級の公開授業,全校人権集会,研究協議が持たれました。地域の実態や課題の上に立ち,生徒自身が具体的な行動によって解決していこうとする人権同和教育が実践されておりますが,なお保護者や生徒の声を吸い上げながら,すべての人権が大切にされる学級集団やぬくもりのある教師集団を根幹に置いた教育の推進が図れるよう,昨年度までの成果と課題を検証しながら協議を進めているところでございます。
次に,保健室の問題についてでございますが,保健室には,救急処置,健康診断,健康相談の役割がありますが,特に最近は相談活動により児童生徒の心身の安定を図る場としての必要性が大きくなっております。
土居中学校におきましても,心のエネルギー補給の場ではあるが,逃げ場にならないように,また生徒によっては不登校等への対応ができるように,養護教諭を中心に運営に工夫がなされるよう指導改善するための話し合いを進めておるところでございます。
教職員の勤務年数につきましては,特に中学校の場合,合併前には市町村に1校から3校という状況がありましたので,土居中学校に限らず勤務年数の長い者がおります。以前にも申し上げましたように,合併もいたしておりますので,学校の活性化や特色ある学校づくりに向け,全市的な均衡及び適正化を考慮しながら,より幅広い視野に立った人事異動を考えているところでございます。
次に,ネット上への書き込みに対する告訴につきましては,各議員にも説明をさせていただきましたが,学校が正常な教育活動ができるように,法的に許されない部分については司直に解決をゆだねる方法をとりました。
インターネット上では発信者の声や顔がわからないことから,自分の発言に対しての責任が薄れ,時には根拠のないうわさや悪意のある書き込み等,事実と異なる情報も飛び交うこととなりまして,大きな社会問題ともなっております。
今回のことから,情報モラル教育の充実についても重要な課題として取り組んでいるところでございます。
最後に,運動団体などからの独立,教育の中立についてでございますが,四国中央市人権尊重のまちづくり条例の具現化を図ることを目的に,学校教育,社会教育それぞれの分野で人権同和教育の充実に取り組んでいる中で,関係団体の協力は大変重要なものであります。
しかし,学校教育には公教育としての目的があり,政治や運動団体との中立は当然のことであり,教育委員会としてもそうしてまいりました。土居中学校におきましても,一部誤解を招きかねないようなかかわりがあったことについては見直し,改善を図り,今日まで築き上げてきた教育を大切にしながら取り組んでいるところでございます。
以上の土居中学校にかかわる問題につきましては,教育委員会といたしましても四国中央市全体の問題として受けとめ,教育的見地に立った解決策が必要であると考え対応してまいりました。そして,何よりも学校は預かっている子供たちのために何をすることが重要であるか,また子供を中心に教育活動があるという軸をぶらさないように,それぞれの立場で取り組んでおります。時間のかかる内容もあるかとは存じますが,御理解のほどよろしくお願いいたします。
◆青木永六議員 大体想像をしていたような答弁なんですけれども,教育委員会には何度も聞いておりますので,井原市長も一定のお話を聞いておるかと思うんですけども,この問題の解決の方向はどうあるべきかという見解をぜひ井原市長にこの際お伺いしたいと。これが1つ。
教育委員会には,土居中への事故報告書の再提出ですね,この意思があるかないかということと,それからパワーハラスメントの救済のお願いですね,これはパワーハラスメント行為に該当しないというふうに判断をしたのかどうか,これをお尋ねしとるわけですけども。
それから,子供へのいじめ,御紹介をいたしました。教育委員会として認めるかという点ですね,ひとつ簡潔に御答弁をお願いをしたいと思います。
◎井原巧市長 まず,教育現場で起こったことに発生してる事柄でございますから,基本的には教育長を初め教育委員長がいらっしゃいますから,私のほうから細かなことについて見解を申し上げるのは非常に難しいところがあると思います。基本的には私自身が考えていることは,是は是,非は非でまずは取り組んでいくことが非常に重要だろうというふうに思いますから,法に照らしてだめなことはだめ,いいことはいいというまずこれが大前提になると思います。
もう一つは,人権同和教育についてでありますけども,私自身はやはり人権の尊重のまちの宣言いたしておりますし,人権は21世紀にとりまして非常に重要なものというふうに思っております。
ただ,教育の指導のあり方ですね,このことについては,これまで取り組んできた市町村でそれぞれ成果を上げてきているわけでありますけども,その取り組み方法については確かに違いがあるんだろうと思います。このことがどの形が一番正しくて,どの形が間違っているかというのは,なかなか結論出るわけではございませんけども,今回,土居中学校で起こっている事象の中でも,当然反省点は見出すところもあるんだろうし,改善すべき点は出てくるだろうと思います。このことについては,これまで携わっていた教師の皆さん方や教育委員会が中心となって,よりよき人権教育のあり方というのは,結論を見出していかなければならないことだと思いますけども,これはすぐに答えが出るものではございませんから,前に進んでは反省し,前に進んでは反省するという地道な民主的な取り組みが必要なんだろうというふうに思います。
また,繰り返しになりますけども,事件等ですね,このことについては,やはり教育委員会ももっと事情聴取も当然しなければならないだろうと思いますが,事件解明については司直の手にゆだねるところもいたし方ない場合も,これは現場での意見が違う場合には,どうしても教育委員会だけでは解決できない場合はそういう手段もいたし方ないところもあるんだろうと。
ただ,私自身思いますのは,最も気にしなければならないのは,子供や保護者の方たちが,やっぱり今回はこの混乱どちらがいいということではなくて,被害者であることだけは間違いございませんから,このことは両方の立場に立つそれぞれが真剣に考えながら解決に向けて取り組んでいただきたいと,このように思っております。
◎野村勝廣教育長 それでは,先ほど3点ほど御質問がございましたが,第1点の報告書の再提出につきましては,学校長が責任を持って出した文書は公文書に当たります。そういう意味で,先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。再提出のつもりはございません。
2つ目のパワーハラスメントの件につきましては,先日青木議員からいただきました資料をもとに,学校へ行きましていろいろ事情等を聞いているところでございます。まだ全部は聞き終わっておりませんので,鋭意精査をしていくつもりでございます。
子供へのいじめにつきましてもパワーハラスメントにつきましても,何人かの生徒が声を上げているわけなんですけども,大多数の生徒がどう考えているか,そういうところをこの間PTAの会長ともお話ししたわけなんですけども,そういう声なんかや保護者の声等を検証していく中で考えていきたいと,そのように思っております。
◆青木永六議員 いろいろ言わせていただいたんですけども,やっぱり人権は,今市長も言われたように,人権問題,これは非常に幅広い問題だと思うんですけども,やっぱり土居中の場合は(質問時間終了の合図)同和教育に特化したようなところがあるということだと思うので,ぜひひとつ是正をしていただきたいと思います。
平成20年(2008年)6月定例会(06月10日)
◆青木永六議員
早速通告に従いまして質問に入ります。
1番目の質問は,土居中学校の問題についてであります。
今,ネットブログ「集まりんしゃい」,「まごころ教育」が土居中の同和教育のあり方を告発をしています。私は,これらの訴えの多くは心からの叫びであり,真実であるということ,学校や教育界では非常に弱い立場にある教師や生徒らが,やむにやまれずネットでの訴えに及んだものと,この間,数人の人たちからの聞き取りで確信を持つに至り質問をするものであります。
第1は,教師と生徒のいじめの問題についてです。
昨年,転校してきたK教諭がうつ病を患っていることを教師,生徒に告白して職務につこうとしたところ,土居中の幹部教師ら6名の教師集団に最初からあいさつもされず無視をされ,病人は学校に来るなといった信じられないような暴言,いじめ,嫌がらせを系統的に受け続けた。そのあげくの去る1月16日,保健室にいるうつ症状の生徒を教師が追い出そうとしているのをとめようとする場面で,生徒をかばうK教諭に暴力行為があったとして警察に通報をし,警察権力を導入しました。当時保健室には,生徒だけでなく,養護教諭や父兄など4名がおり,この人たちの証言でK教諭にはいまだに警察の事情聴取もないようであります。過去にもいじめに遭いうつを患った先生や退職した先生も数人いること,つるし上げの職員会や差別について深く考えない生徒へのいじめなど,このブログを見た人は,これがもし現実であれば重大な問題であると考えているはずであります。
そこで,1点目ですけれども,K教諭への差別,いじめについて教育委員会は実態調査をどういう方法でされたのか,そして,どういう認識を持たれて,どのような対策を講じられたのか。
2点目は,子供たちも教師からいじめに遭っていると訴えていますが,この解消策についてのお尋ねをします。また,保健室登校は,不登校より私は評価できると思いますが,これらの生徒の保健室からの追い出しは許されますか。さらに,20名ほどいるという不登校生徒への対応ともあわせてお尋ねをいたします。
3点目は,自殺対策の基本法が平成18年に施行され,地方公共団体にも責任が負わされています。自殺が社会問題になっている中,特にうつ病には特別の対策が必要だと思います。K教諭に対しての医師の指導,助言などはどのような形で得たのか,また,休養などの措置はどうなっていたのか,この基本法の対応なども含めてお尋ねをします。
4点目は,指摘をされている教師6名のグループは,全体として土居中勤務が長いように思われますが,どのように考えておられますか。
第2の質問は,学校への警察権力の導入についてです。教育現場に警察導入が許されるのはどういう場合でしょうか。そして判断はだれが行うのか,同時に,今回の警察導入に関する事実関係と認識をどのように持っておられるのか,お尋ねをします。
第3の質問は,教育現場の自由と民主主義についてであります。「教育基本法第1条は,人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えること」,これらの実践があってこそ,どの子にも行き届いた教育が保障されるんではないでしょうか。これらの実践は,同和教育に熱心,またそうでもない教師や生徒,批判的な教師や生徒,これらすべてが自由に発言のできる学校を実現するのが教育基本法の実践ではないでしょうか。子供が内申書のおそれから発言のできないような状況があるとしたら,これは大問題です。掲示板には,生徒集会で提案のされる文化祭の復活は,毎年職員会で時間がないことを理由に却下をされる。これは年4回,2時間ずつの全校人権集会を他校並みにすれば,時間は簡単にできること。人権集会や参観日に発表する内容は,必ず先生にチェックをされる。1週間に二,三時間ある総合は同和教育ばかり。総合はやらせです。指導で先生9名に囲まれどなり散らされた。ビンタも。このようなことが事実なら,早急に改善されなければなりません。そのためにも,顕現教育や差別の現実に学ぶ式の同和教育方針のもと,ややもすると運動団体と一体に映る同和教育を,政治や運動団体から独立をして一線を画すことが求められます。どのようにお考えでございましょうか。
第4の質問は,自由と民主主義こそ同和教育の原点と,この問題です。「人の世に熱あれ,人間に光あれ」,こう高らかにうたわれた日本最初の人権宣言と言われます水平社宣言の理念も同様,自由と民主主義の確立こそ真の解放教育の原点です。全体として,同和問題が解消の方向に向かう中で,旧態依然の同和教育では支持されません。今こそ原点に立ち返り,多くの教師や子供たちから率直な意見を聞き,押しつけでなく,だれもが気軽に参加のできる同和教育に見直すべきです。そのためにも,無記名のアンケートで意見を聞くことなどを提案します。
最後に,土居町有志が行う「差別ゆるさんど行進」についてです。市民から行進は市民をにらみつけるような異様な雰囲気だという意見をよく聞きます。このような行進に義務教育課程にある純真な子供たちを参加させるのは賛成できません。再検討を求めて所見を伺うものであります。
◎宮崎節夫教育長 それでは,青木永六議員の御質問のうち,質問項目1の土居中学校問題についてお答えいたします。
初めに,現在,インターネット上に土居中学校にかかわる書き込みが長期間にわたって続けられております。御存じのように,このインターネットの掲示板は,匿名を使った不特定多数の者により無責任に書き込まれることが多く,事実でないことをネットに上げられているもの,だれもが精神的にも肉体的にも苦しい状況に陥り,関係のない者までも扇動しかねないという危険性があります。特に土居中学校の教員や生徒にかかわる内容は,教育委員会としましてもゆゆしき問題であり,学校や関係機関と相談をしたり,それぞれの状況や思いを受けとめながら話し合いを持ったりしてまいりました。その中で先ほど議員が述べられました内容において,退職教員の件や個人を特定されておりますような点等,事実確認されておりません。このネット上の書き込みは,やむことがなく,生徒の名前が上げられたり,特定された者の家に電話がかけられたりするなどして,新聞紙上でもネットにかかわる被害等について報道されておりますが,実際に精神的に病んでいる者が生まれている状況もあります。現在,当市としましても,このネット問題を重要な課題ととらえ,対策,対応に全力を挙げて取り組んでいるところでございます。
次に,不登校解消に向けた具体的な方策についてですが,友達同士によるトラブルや心の悩みを持つ生徒に対して,スクールカウンセラー等による相談活動のほかに,保健室等別室登校や適応指導教室登校をしている生徒もいます。それらの個に応じた対応により,心や体の安定を図りながら,学校やクラスに所属感が持てるよう努めております。
なお,いじめ,不登校につきましては,各学校における最重要課題として全教職員が共通理解を図り,全校の広い視野で,それぞれの生徒の状況に合う対応ができるよう,さらに手だてを講じてまいりたいと存じます。
次に,うつ病等の心の悩みを抱える教職員は,市内においても増加の傾向にあります。そうした教師への対応につきましては,校務分掌での配慮や教職員間で相互理解,協力に努め,状況によっては順調に回復できるよう,校長が担当医師と連絡をとったりもしております。この教職員の心的疾患に関する内容は,近年の重大な問題でもあり,管理職に当たっては,メンタルヘルスに関する講演会や研修会等を通して,病気や復帰に向けてのサポートについて理解を深めることを進めております。今後これらが管理職や一部の教師の理解にとどまらないよう,意識の向上を図ってまいりたいと存じます。
次に,教師の勤務年数等異動に関する質問でございますが,人事異動は,各学校,地域の実情を踏まえ,学校の活性化や教育活動の一層の充実が図られるよう,適切な教職員配置が進められています。しかし,特色ある学校づくりや全市的な均衡及び適正化を考慮し,どの学校においても一律した勤務年数等にならない場合がありますことも御理解いただければと存じます。
(2)の学校への警察の導入につきましては,学校の安全が脅かされる状況にある場合には,学校の管理者である学校長の判断のもと,警察へ依頼をかけることもあります。
(3)についてでございますが,学校は児童生徒一人一人の人権が尊重され,だれもが楽しく自己実現を図ることのできる場でなければなりません。そのためには,教職員全員が価値ある目的意識を持ち,組織の一員としての自覚のもと,一致協力して教育効果を高めるよう努めなければなりません。御存じのように,四国中央市におきましては,人権・同和教育を人を育てる重要な柱として取り組んでまいりました。今後,各学校におきましても,これまで培ってまいりました人権・同和教育の成果と課題を踏まえ,一層教育の充実が図られますよう,指導してまいりたいと存じます。
次に,(4)の自由と民主主義こそ同和教育の原点の質問にお答えいたします。
四国中央市人権尊重のまちづくり条例が掲げてありますように,同和問題を初め,女性,子供,高齢者,障害者,外国人等あらゆる人権問題の解決に取り組むことが行政の課題として位置づけられております。同和問題市民意識調査においても,半数以上の人が依然として同和問題は存在すると答えており,これらの問題を解決しない限り,日本社会は真の民主主義的社会であるとは言えません。教育委員会といたしましては,今後四国中央市人権尊重のまちづくり条例の趣旨にのっとり,市民のすべてが取り組む温かい人権・同和教育の展開を基本方針に,行政,学校,地域が一体となった人権・同和教育の推進を図ってまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
◆青木永六議員 何点か質問いたします。
1つは土居中の問題ですけれども,今教育長からも答弁ありましたように,このブログは無責任にと,事実でない,関係のない方の問題もというふうに言われた部分もあるんですけれども,なるほど私もそういう部分があるということは思います。ただ申し上げましたように,心からの叫びだと,教師や生徒,そういう立場の弱い人たちが,やむにやまれずこういう手段で訴えているというところが,これはやっぱりきちっと見ていただきたいというふうに思うんですけども。
そこで,先生のお話も聞いたということなんですけれども,そこで私もちょっと厳しいこと言わないかんですけれども,聞いた方がどういう認識を持たれたのかという問題。
それから,警察権力の導入ですけれども,答弁ではやっぱり学校の安全が脅かされるという場合に,これは当然だと思うんですけれども。
そこで,今回のケースは,学校の安全が脅かされるというような認識をされているのかどうかというふうに思うんですけども。
それと,同和教育のあり方の問題で,子供たちの掲示板の書き込みを紹介をいたしました。文化祭の復活が時間がないことを理由に毎年却下をされる。年4回,2時間ずつ全校の人権集会を他校並みにしたら時間は捻出できるとか,それから1週間に二,三時間ある総合学習は同和教育ばかりだというふうな訴えをされとるわけですけども,これらについて教育委員会としてどのように考えておられるのかお尋ねもしたいし,それと,隣に原田議員もおいでるんですけれども,ややもすると私,言わせていただきましたように,学校の同和教育が政治や運動団体から一線を画すという問題について,これは地域と一体になって進めていくということになりますと非常に難しいことがあるんですけれども,基本的にはやっぱり教育というのは不偏不党でなければならないと思うわけであります。そういうところから見直していただいて,ぜひやっていただきたいというふうに思います。
◎宮崎節夫教育長 ただいま青木永六議員からの質問にお答えしたいと思うんですけれども,第1点のインターネット上,いろいろ出てくる問題につきましては,それぞれ私たちも一つ一つ内容について検討していかなければいけないと,そのように思っております。
それから,警察権力のことについてなんですけれども,そのときの状況をちょっとお話ししますと,子供がそのときにその場にいたり,そういうふうな状況の中でトラブルが起こったわけです。そのトラブルの中で,今まで学校の中ではなかったような雰囲気があったわけで,すぐにそこのところで警察へ電話するわけなんですが,これは実はそのときによったら,先ほどもお話がありましたように,何も管理職でなかっても,おかしいと思ったときには気がついた者がするという場合も時にはあるわけです,そういう場合はですね,時にはあるわけです。そういうような中でしたんですけれども,実際は警察が近くにいたらしいんです。すぐに対応して,学校へ入ってきたわけですけれども,そのときにはもう既にトラブルはおさまっていたというふうな状況の中で,校長が出張から帰ってきたところでもあったことですから,校長が警察へ話をしまして,これは学校のほうの問題でもありますし,今もう既に話はそういう状況ですのでお引き取りくださいということで事なきを得て警察官も引き揚げていったというふうな状態でございます。そういうふうに警察を呼ぶ場合には,そのときそのときの状況判断があろうかと思いますが,御理解いただいたらと思います。
それから,同和教育につきましては,これは確かに合併当時,同和教育の歩み方というのはそれぞれの地域で違います。川之江も違いますし,三島も違いますし,もちろん新宮も違いますし,土居も違うわけです。そういうふうな中で,やはり共通点は何かというものを常に検討しながらこの4年間やってきたわけなんですが,そういう最大公約数的なものを取り上げながら,お互いに協力し合ってやっていったんです。けれども,やはり地域地域によって多少の取り組みの違いがありますが,それはそれで私たちは認めていかなければいけないというふうな考えのもとでやってきたわけですから,そこら辺のところはこれから先もそれぞれの地域の中で反省すべきとこは反省し,また継続すべきものは継続していくというふうな最大公約数のところでやっていってもらえるものと,そのように考えております。
また,子供たちの文化祭とか総合学習等についてもお話があったようでございますけれども,これも学校のほうは既にそういうことについては前向きの姿勢で考えていこうという姿勢が見えておりますので,御心配ないんじゃないかと,そのように思っております。
それから,私たち教育委員会といたしましては,先生方は本当に努力しているわけです,一生懸命やっているわけです。生徒指導にしましても,同和教育にしましてもあるいは教科指導にしましても,本当に基礎的な学力も一生懸命つけてくださっております。そして,先ほどもちょっと不登校のことも言われましたが,本当に不登校が少なくなりました。これは土居中学校はもちろんのことですけれども,各中学校,本当に少なくなりまして,この状況でいけば本当に愛媛県でも誇れるような状況になるんじゃないかと,そのように思っております。そういう意味で,学力をつけ,そして子供たちの一人一人のことについても考えてくださっているということはよくわかっております。そういう意味で,これからはお互いに教育委員会といたしましても協力し合って,子供のこれからの成長に向けて努力していきたいと,そのように思っておりますので,個々のことにつきましてはいろいろ課題もあろうかと思いますが,努力してまいりますので,御理解いただいたらと,そのように思います。
◆青木永六議員 もう時間ありませんので,一つ,二つ。
土居中の問題ですけども,警察に対しては,殴られてけがをしたという訴えだと。それが警察からの事情聴取がいまだにない。これは法律的には事件性がなかったというように判断されとんではないかと思うんですけれども,そうした場合に(質問時間終了の合図)そういうことで,それについてどういうふうに考えておられるのか。
◎宮崎節夫教育長 事件性ということについては,警察の事情聴取は実際行われておりませんし,学校のほうといたしましても,校長は帰っていただいたというふうなことですので,そういうおさめ方をされたというふうに私は思っております。