インフルエンザ騒動とホジャの墓

 5月17日、本庄九条の会「3周年記念講演」で、アーサービナードさんが「日本の防衛政策」は「ホジャの墓」と酷似している、と話した。

 トルコの民話に出てくる天才的な「道化師」ナスレッディン・ホジャのお墓は、アクシェヒルという街にあるが、そのつくりが印象的で、正面には立派なゲートがあり、がっちりと南京錠がかけられて、表玄関はセキュリティーばっちり。しかしそのゲートを過ぎると、墓の周りには柵も囲いもなく完全に無防備。
 日本の防衛は兆単位の防衛費を使い、ミサイル防衛システムまでやろうとしている。でも日本は食糧自給率が4割を切り、木材は8割が輸入。衣食住すべて国防の範囲外。現在の日本国民の生活は完全に無防備な状態で、「ホジャの墓」とよく似ている、とビナードさんが話した。

 ところで、いま非常に気になるのは、テレビ・ラジオを中心に朝昼晩、インフルエンザのニュースで日本がきわめて異常な雰囲気(最近は、「豚インフルエンザ」とも言わなくなったか)になっていることだ。

 国民に冷静な行動を呼びかける当の行政が冷静さを欠いた状態から、東京都や川崎市あたりになってようやく冷静さが見られるようになったが、なぜこんなに騒いでいるのか、と不可解に思わざるをえない異様な状態が続いている。


 「百年に一度」とか言う経済危機の「ピンチ」を、一部の大企業と天下り官僚(OB)らの何とか機構が、数兆円とも言われる「チャンス」にしているらしい「緊急経済政策」・補正予算のからくりなど、よほど国民の目から隠したいことがあるのだろう。 

 さて「ホジャの墓」。メキシコやアメリカからのインフルエンザを「水際で撃退」するとして、成田空港で行われていた厳重な防御体制。感染者と同じ飛行機に乗っていた人を隔離し、1週間も留め置いたりしていたが、大阪・兵庫で急速に感染が広がっている患者たちは渡航した人たちでなく、しかも東京と川崎の患者はアメリカからの帰国者で、機内で高熱を出していたのに成田からリムジンバスと電車で帰宅していたという。

 皮肉をこめて造られたという「ホジャの墓」に酷似した状況か。投稿:荒川 隆

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